影響のある人はIntegrityを持っている Part 1



(John Maxwell “Becoming a person of influence" 引用)

Integrity(インテグリティ)という英語はあまり聞き慣れない英語かも知れないが、 辞書では、誠実、高潔、正直さとかでているが、同時に「言ってることとやることが一致している」「一貫性のある行動」のことを指している。僕的には「一貫性のある人間」が一番あてはまっていると思う。いずれにしても単純なことだがこれを行うことが大人になればなるほど難しくなってくる。人前ではいいこと言う人が多いが、実際に自分でも行動している人はどれぐらい多いだろうか?

リーダーの基本はまさにIntegrityにありと断言できる。例えばあなたの上司のIntegrity度はどうだろうか?口だけのリーダーにあなたはついていこうという気になれるだろうか?小さなことを守れないリーダーに、大きなことを守れる保証はない。リーダーとは自分の考え方が押し通せる立場だという考えている人はあなたの回りにきっといるだろう。

19世紀のイギリスの聖職者であるフィリップ・ブルックスは「私たちの個性は人生の小さな瞬間の積み重ねで作られる」と言った。僕たちは正直さに反した行動、誠実さに欠いた行動をするたびに、Integrityという基盤に亀裂を入れていることになる。

しかし安心できるのは、もともと生まれ持ってそれを保てる人はほとんどいないことだ。それは自分たちがいつも注意をしながら築きあげていくものだから。つまり選択権はこちらにある。

もし自分のとろうとする行動に不安や躊躇を感じるなら、皆がやっているじゃないかという理由付けが必要ならば、「その行動はしてはダメだ」というサインだと思った方がいい。Integrityはあなたと内面から、自己選択によって作られていくことを忘れないでほしい。ここではっきりさせたいことが3つある。

1.Integrityはあなたの置かれている立場、環境とは関係がない。
多くの人は、人の個性の欠落はその人の育った環境によるものだと信じている。貧困な家に育ったとか、暴力的な尾根だったとか。おそらくその説明も間違いではないかも知れない。とくに子供のうちはその影響は大きいと思う。しかし人間は大人になるに連れ人は自分の意見や行動に責任をもたなけれならない。それを客観的に自分の歴史を振り返ってみると、どのような決断の結果今のあなたがあるのかを振り返ってみると見えてくるようになる。自分の過去は変えられないが、新しい生き方を目指して生きることはできる。Integrityという個性は、今この瞬間から自分自身で作ることができる。

2.Integrityは資格や役職の上に成り立つものではない。
日本人であれば、刀職人が日本刀をつくる工程をみたことがあると思う。真っ赤になった鋼一本一本に精魂込めて金槌を振り下ろし作りあげる。そして完成の暁にはその刀に、職人の名前の刻印を入れる。あの「名刀正宗」であるから、その品質、切れ味に信頼をおき人はそこに価値を見出ている。他人や学校がつけた資格や称号だけであなたが信頼されるとは混同してはいけない。もちろん、資格や認定書はあなたの能力を証明する意味で大事だが、それがあなたの代わりにIntegrityを作ってくれるわけではない。またあなたの会社で与えられた役職もあなたのIntegrity度で得たものではない。あなたのキャラクターはあなたのIntegrityで形作られていく。

3.Integrityと評判とは一緒にしてはいけない。
旧約聖書の中に出てくるソロモン王は当時世界一の金持ち、そして神からの多くの知恵を与えられた王でした。(聖書の箴言参照)彼は聖書の中で「名誉は多くの富よりも望ましく、品位は金銀にまさる。」と言っている。本当の名誉とはその人の家柄やお手柄で作られるのではなく、個性から作られるものです。DLムーディーという牧師は「良い個性を作ることだけを考えなさい。評判はあとからついてくるものです」と言っている。もしあなたがIntegrityをうまく保てないと感じているとならば、それは外側の評判作りばかりに気をとられている可能性が高いです。繰り返しますが、Integrityはあなたと内面から、自己選択によって作られていくことを忘れないようにしよう。




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