影響のある人はIntegrityを持っている Part 6
人を育てるという影響は与えること
おそらく、ここまで読まれているあなたは、人の育成について少しは理解をされたと思う。それでは実際にどうしてやれば良いのかを説明します。まず、人の成長は、次の5つを「与える」ことから始まります。
Love 愛
先ほど、赤ちゃんを育てる親の話しましたが、その基本になるのが「愛」です。ここでいう愛とは、恋人を好きになる感情の愛のことではなく、その人をケア(思いやる、気にかける)気持ちと行動のこと。愛がなければ次にあげる4つの行動にも繋がることはないです。人間は自分が好きな人をケアするのは問題ない。何故ならそこには好きだという感情があるから。しかし本当の愛は、知らない人のことでも思いやる気持ちとそれを表す行動だ。だけどその愛をどうやって行動できるのか?という疑問もきっとあると思う。しかし、あなたにも一度は両親以外から愛された経験があると思う。あなたに影響を与えた人のことを思い返してみよう。親はもちろん、小学校の先生、高校の厳しかったが愛情をもって接してくれた恩師、先輩、上司など、誰か一人でも思い当たる人がいなかっただろうか?
アメリカのある中学校の教師がこのようなことを書いてくれた。
「私はずーと何年間も、自分は数学が好きだし、うまく教えることができるので、それだけで充分と思ってきました。しかし最近エディという生徒と話す機会があり、生徒はただ勉強をならいに学校にきているのではないと教えられました。エディは昨年度より、今年の成績がはるかに良くなったのでそのことを伝えてあげたときに、彼がこんなことを言ったのです。「自分はあなたの教室で授業を受けている自分の方がはるかに好きだということに気がついたんです。だから自然と数学もがんばれるようになりました」
愛は全て人の閉ざしているハートを開け、ハードルを乗り越えさせる、まさにパワー・オブ・ラブなのです。愛なしでは人と深い繋がりを保つことはできません。愛は例外なくどの人も必要で、必要のない人などいません。また愛はその人の持つポテンシャルを最大限に発揮させ、職業も関係がない。アメリカンフットボールの名監督のビンス・ロンバーディも「プレーヤー一人一人がお互いを愛し、気にかけてなければ’良いブレーは生まれない」と言っている。例外なくどんな人でもその存在価値を認められたいからです。
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